ヨE(ダブルイー)

2005年10月3日
さて、どっかで聞いたことのあるようなパクリじみたタイトル。しかし、某歌手グループとは全く関係ありませんので悪しからず。

ではこのEは何を意味しているか。それはエグイの頭文字である。ちなみに某グループのUにどういう意味があるのかは知らない。U=ウザイ

ダブルと言うからにはエグイことが二つあった訳であるが、まず一つ目のエグかったこと。

今日は未知試料の定性分析を行った。1人1つ試験管を選び(1人1人入っている陽イオンが違う)、特定の陽イオンが4〜9種類含まれているので好きな指示薬やら何やらを用いて検出すると言う物である。

※以下、化学に詳しい人じゃないと読んでも面白くないと思うので注意

まず、1〜100番の試験管のうち1本を選ばなければならなかった。そこで僕はランダムで選ぼうとしたがふと気付くと1番が残っていることに気付く。ん〜1番、怪しい香り漂う。よし、これに決定。と言うことで敢えて作為的な物を感じる1番を選んでみた。溶液の色が既知試料で検出したときと同じ色をしていたので少し安心して選んでみたわけである。しかし、その後の教師の言葉。

「今回は食紅とか混ざってて色が変えてあるから〜」

・・・え?

しばらくの沈黙。そしてみんなのブーイング。何も素人相手にそこまでしなくても…とやかく言っても仕方ないので実験を進めることに。

最初にHClを加えてみる。すると白色沈殿が。濾過した後に沈殿を沸騰水で抽出。ここに恐る恐るK2CrO4を加えてみる。まずは1滴。・・・ポトン。すると黄色い沈殿が広がっていく。キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!まずは1つ目、Pb2+検出完了。

次に、抽出し終わった後の沈殿をNH3を加えて更に抽出。これにCH3COOHを加えて見ると白色沈殿が。手堅く2つ目、Ag+検出完了。

以上二つは既知でもやった操作だったので簡単に検出することが出来た。

次に先程濾過した濾液にH2Sを通気してみる。すると、黒色沈殿が。ここで予め予習してきた知識が発揮される。沈殿を見てみると、黒一色であることが分かった。もし、黄色っぽいものが混じっているならCd2+も含まれていることになるが、もし黄色沈殿が含まれているなら沈殿は茶色っぽく見える筈である。そこでCd2+は含まれていないと判断し、この沈殿はCuSであると判断。よって3つ目、Cu2+検出完了。念のため他の方法でもCu2+の検出を試してみたがやはり検出されたので確実であろう。

そして次であるが、ここから自分の操作が怪しくなってくる。とりあえず濾液を2つに分け、片方は煮沸しdil.HNO3を加え更にNH3を加えてみてFe2+の検出を図る。ここでFe2+が含まれていると、上記の操作によって生成されたFe3+とNH3が反応しFe(OH)3が生成され赤褐色を呈色するはずであるが呈色は起こらなかった。よってFe2+は含まれていないと判断。

もう一方の溶液にはそのままNH3を加えて変化を見る。すると、青色とも緑色とも言えないような沈殿が生成された。ここでAl3+かCr3+が含まれているということになるが、とりあえず、沈殿をNaOHで溶解し、H2O2を加えて加熱。その後、HClとNH3を加えて変化を見てみる。するとうっすらと白色沈殿のようなものが。しかし、微量であったため、判断を保留し、とりあえず、Pb(CH3COO)2を加えてみる。ここはきっちり予習してきたので凄く敏感になっていた。とりあえず1滴。

・・・

・・・・

・・・・・

変化無し。暫くどうするか悩んだ後、数滴加えて様子を見る。

・・・・・・

ん?うっすらと黄色くなったような…

調子に乗って一気に多量の溶液を滴下する。すると一面に黄色い沈殿が生成される。(σ・∀・)σゲッツ!!(ぇ ってな感じで4つ目、Cr3+検出完了。これはかなり嬉しかった。

そして保留していたAl3+の検出方法を変えて既知と同じやり方で検出してみることに。沈殿にHNO3を加えアルミノン1滴とCH3COONH4を加え放置。

放置している間に次の操作へ。再びH2Sを通気すると、再び黒色沈殿が生成される。

・・・

・・・・

なにゆえ?

この操作で黒色沈殿が現れるとしたらNi2+かCo2+だけの筈である。しかし、今回の試料にはNi2+とCo2+は入ってない事は予め分かっている。ともすると、この黒色沈殿は何なんだ。考えを巡らせるが分からない。そこでCu2+の残党と勝手に判断。操作を進めることにする。ここで、Mn2+が含まれていれば淡赤色の、Zn2+が含まれていれば白色の沈殿が生成されるはずであるが、いずれも確認できなかったため含まれていないと判断。

ここで先程放置して置いた試験管を見てみると赤褐色沈殿が生成されているではないか。これで5つ目、Al3+検出完了。

そして最後の操作。まず、濾液を煮沸、その後、NH3と(NH4)CO3を加え変化を見る。すると白色沈殿が出来ているではないか。そこでこの溶液をビーカーに移し、網(?)を浸して炎色反応を見てみることに。すると綺麗な橙色が。これで6つ目、Ca2+検出完了。

以上6つの陽イオンが検出できたわけであるがはっきり言って曖昧な部分があるので自信がない。どこか間違っているところがあったら教えていただきとうございます。

今回の実験は難しかったがなんだかんだ言って面白かった。というのも、見事に呈色が現れてくれたときの感動というか喜びというか、そういうのは悪くない。面倒な奴には面倒なんだろうけど、そう言う点でやっぱり自分は理系に向いてるのかなぁなんて思ったりした。まぁ、理系オタクから言わせてみればそんなん簡単だって言われて終わりそうですけどねw

そんなわけで2つ目のエグかったことに移りたいが長引いたので二分する。

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